詰んでる元悪役令嬢はドS王子様から逃げ出したい ネタバレ!あらすじや結末予想も!

漫画「詰んでる元悪役令嬢はドS王子様から逃げ出したい」をネタバレ解説

――目が覚めた瞬間、杏奈は自分の身に起こった異変を理解できなかった。

柔らかな絹のシーツ、天蓋付きの大きなベッド。窓から差し込む朝の光は、まるで異世界ファンタジーのワンシーンのようだった。そして鏡に映る自分の姿を見て、杏奈は確信する。

「……え? 誰、この金髪のお嬢さま……」

そこに映っていたのは、ゲームの中で見た“悪役令嬢アンネリーエ”だった。

そう、杏奈は目を覚ますと、なぜかかつて遊んでいた18禁乙女ゲームの世界に転生していた。そしてよりにもよって、自分がなりたくもない“悪役令嬢”のポジションに放り込まれていたのだ。

アンネリーエはゲーム中、ヒロインに執拗な嫌がらせを繰り返し、婚約者である王子からも見捨てられ、ついには処刑されてしまうという最悪のルートを歩むキャラ。

つまり――

「詰んでる。完全に詰んでる……」

しかし杏奈は諦めなかった。「悪役令嬢ムーブ」を回避し、目立たず、控えめに生きようと決意する。生き残るためには、攻略対象である王子・リーンハルトとの関わりも最小限に抑えるしかない。そう思っていた。

――だが、運命はそう簡単には変えさせてくれなかった。

「君の困った顔、もっと見せてくれないか?」

「……は?」

「照れる君を見ると、どうしても――ぞくっとするんだ」

そう語りかけてきたのは、まさに“攻略対象”その人――リーンハルト王子。

金髪碧眼、文句なしの王子様フェイスに、騎士のような振る舞い。けれどその内面はまさかのドSだった。

彼はアンネリーエ(中身:杏奈)の戸惑いや赤面に強く反応し、なぜか執拗に距離を詰めてくる。

「君は俺の婚約者だろう?」

「記憶を取り戻すには、もっと深く触れ合わなきゃいけない」

そう言って、夜ごと濃厚なスキンシップを迫ってくる王子。

杏奈はなんとか抗おうとするが、紳士的な笑顔の裏にある本能的な愛情表現に、身体も心も少しずつ翻弄されていく。

一方で、物語の裏側では“転生の謎”や“ゲームと違う展開”が徐々に姿を見せ始める。

隣国の王子・バルナバーシュとの再会、触手エルフのルシアンとの出会い、そして「なぜ自分がこの世界に来たのか?」という大きな問い――。

果たして杏奈は、この世界で幸せをつかめるのか?

それとも、ゲーム通りに破滅の結末を迎えるのか?

逃げたいのに逃げられない。

でも、彼の腕の中だけはなぜか心地いい。

詰んでるはずの悪役令嬢が、“ドS王子様”との歪んだ愛に巻き込まれながらも、

運命すらも書き換えていく、過激で甘美な異世界ロマンス――ここに開幕。

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