漫画「アラサーちゃんは年下学生のク○責めに抗えない」をネタバレ解説
――上京してから、もう何年になるだろう。
気づけば仕事ばかりに追われ、恋も遊びもろくに楽しまず、気づいたときにはアラサーと呼ばれる年齢になっていた。
夏凛は30代の独身OL。
周囲の結婚報告や出産報告がタイムラインを埋め尽くす中、自分だけが取り残されていくような焦りを感じていた。
婚活もした。マッチングアプリにも手を出した。けれど、ピンとくる人には出会えない。むしろどんどん自信を失っていくばかりだった。
そしてある日、住んでいた部屋まで手放すことになってしまい、疲れ果てた心を引きずって故郷に帰ることになる。
そこで再会したのは、昔よく遊んでいた“近所の男の子”――立川 海だった。
「かりんちゃん、大きくなったらけっこんしようね!」
まだ小さかった頃、笑って交わした“冗談みたいな約束”。
忘れかけていたその言葉を、海はずっと覚えていた。
けれど彼は今、まだ10代の学生。自分とは一回りも年が離れている。
そのうえ、子供の頃の面影を残しつつも、整った顔立ちに長い手足、大人びた色気を身につけていた。
しかもその姿は、夏凛がひそかに推していた人気アイドルに瓜二つ――。
突然目の前に現れた、“推しそっくり”のイケメン年下男子に心が揺れないわけがなかった。
戸惑いながらも、海の真っすぐすぎる視線、優しさ、そして時折見せる男の色気に、夏凛の理性は少しずつ崩されていく。
「俺…夏凛が思ってるほど子供じゃないよ」
夜、ふたりきりの部屋。触れられるたびに、理性が薄れていく。
「ダメ……これ以上は……」そう思うのに、身体は彼の指先に素直に反応してしまう。
年の差? 世間体?
そんなもの、彼の一途な気持ちの前では意味をなさない。
ただまっすぐに、真剣に、大人の女性として向き合ってくる彼に、夏凛の心も徐々に変わっていく――。
これは、冗談みたいな“約束”が、十数年の時を経て“本物の恋”になるまでの物語。
甘く、切なく、そしてときどき激しく。
大人女子×年下男子の、少し背徳的で、でもピュアなラブストーリーが、いま幕を開ける――。
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