漫画「のの香とこーちゃん ち○ち○こわい」をネタバレ解説
幼い頃から、のの香はずっと隣にいるこーちゃんが好きだった。
いつも一緒に遊んで、笑い合って、時には喧嘩もしながら過ごした日々。けれど、時間が経つにつれ、のの香のその想いはただの友達のものではなくなっていった。
彼の一挙一動が気になり、心がドキドキする。だけど、それを伝えることができず、内心ではずっと片思いを続けていた。
そして、時が経ち、二人は高校生になった。
ある日、こーちゃんがのの香に告白した。
「ずっと好きだった。付き合ってほしい。」
それは、のの香が一番望んでいた言葉。でも、同時に心の奥に湧き上がる不安があった。
「こーちゃん…私、怖いの。」
言葉にしたその瞬間、のの香は我に返った。
告白されて嬉しいはずなのに、なぜか胸の奥がざわつく。
実は、のの香にはどうしても乗り越えられない恐怖があった。それは、こーちゃんとの関係が一歩先に進んだ時に訪れる、あの瞬間への恐れだった。
こーちゃんの手が触れ合うたび、のの香の体は熱くなり、心はとろけそうになる。でも、どうしてもその先に進むことができない。
こーちゃんが彼女を抱き寄せる時、のの香の心はすぐに締め付けられるように硬直してしまうのだ。
「怖いんだ、こーちゃん…」
それでも、こーちゃんは優しく微笑んで言った。
「大丈夫だよ。無理しなくていいから。のの香が心から安心できるまで待つよ。」
こーちゃんのその言葉に、のの香は少し安心した。
けれど、心のどこかで、彼にも自分にも「こんなことで本当にいいのか?」という疑問が浮かんでいた。
「私、こーちゃんに本当に応えられるのか?」
その問いが、のの香をますます不安にさせていた。
しかし、こーちゃんは決して焦ることなく、のの香に寄り添い続けた。
少しずつ、ふたりの関係は前に進んでいく。
毎日少しずつ、手をつなぐ時間が長くなり、キスも増えていく。
けれど、決して無理強いすることなく、こーちゃんはいつも優しく、のの香を包み込んでくれた。
「大丈夫だよ、のの香。焦らないで。君が準備ができたとき、僕も待ってるから。」
その言葉に、のの香の心は温かく包まれる。
そのうち、のの香は少しずつ、恐れを乗り越えられるようになりたいという気持ちが芽生えていった。
こーちゃんに、もっと本当に心を開き、信じきって愛し合いたい。自分を怖がらず、もっと素直に感じて、彼に応えたい。
ある日、ふたりは再び向き合った。
のの香の心はもう、あの頃のように恐れでいっぱいではなかった。
手を握り、息がかかる距離で見つめ合うと、心の中に湧き上がる温かな気持ちを感じる。
もう、怖くない。
「こーちゃん、私は…」
その言葉を口にする前に、こーちゃんが優しく唇を重ねた。
そのキスは、ふたりの気持ちがひとつに重なり合う瞬間だった。
「ありがとう、のの香。ずっと待ってたよ。」
こーちゃんのその言葉が、のの香の心に深く響いた。
そして、ふたりはその先へと進んでいくことを決意する。
これからの人生を、手を取り合って歩んでいくことを、心から誓うのだった。
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