漫画「白い結婚から三年。旦那様、私と離縁してください」をネタバレ解説
リーゼは、家計のために骨董品や装飾品を売り、毎日の生活費をギリギリでやり繰りしていた。若い頃、理想を抱きながら結婚した相手は、名門のヴァレリー伯爵フレデリック。しかし、現実は想像とはほど遠く、夫は浪費癖があり、愛人にうつつを抜かしていた。
リーゼは、夫に愛されることなく、冷遇され続けていた。彼女が家計を支えようとどれだけ努力しても、無駄だった。フレデリックは家計を顧みることなく、愛人と贅沢三昧の生活を送っていた。そのせいで、伯爵家の財政は次第に傾いていき、ついには使用人に支払うための金銭すらも足りなくなってしまう。
毎月の生活は、まるで苦行のようだった。リーゼは我慢していたが、ある日、耐えきれなくなった。夫にいくら言っても改善する様子はない。もはや、この結婚は自分にとっても、家族にとっても、意味がないのではないかと感じるようになった。
そんな中、リーゼは偶然出会った一人の男性――アルウィン・ラドフォードに心を動かされる。彼は、商会の若きオーナーであり、優雅で理知的な雰囲気を持つ男性だった。彼の存在は、リーゼにとって大きな心の支えとなり、彼とのやり取りが続く中で、次第に彼に対する感情が芽生えていく。
ある日、リーゼは決心する。夫との離縁を決意し、アルウィンに相談を持ちかけた。アルウィンは冷静にアドバイスをくれ、リーゼに必要な準備をさせた。その一つが、フレデリックと愛人の不正行為を示す証拠を手に入れることだった。また、リーゼが新たに生きるための資金調達も重要な課題となった。
リーゼは、商会に貴重品を持ち込んで生活費を工面しながら、着実に計画を進めていく。だが、ある晩、フレデリックと愛人のミレーヌに舞踏会に誘われ、仕方なく参加することになった。
馬車に乗り込み会場に向かう途中、リーゼは目の前でフレデリックとミレーヌが親密にふるまっているのを見て、再び心が冷たくなる。そして会場に到着すると、フレデリックとミレーヌは何も言わずに先に会場へ入って行き、リーゼはひとり、冷たい夜の空気に身を任せることになった。
その時、彼女の前に現れたのはアルウィンだった。彼はリーゼを優雅にエスコートし、会場へと導く。舞踏会の中でアルウィンは、誰とも踊らないことで有名だったが、リーゼと共に踊り、周囲の貴族たちの注目を浴びる。次第に二人の関係は注目の的となり、リーゼは再び自分の価値を実感する。
しかし、やがてフレデリックが怒りを露わにして二人を追い出す。だが、リーゼはもはやフレデリックに依存することなく、堂々とした態度でアルウィンに言った。
「私を、あなたの商会で雇ってはいただけませんか?」
アルウィンは驚きながらも、温かく微笑んだ。
「もちろんです、リーゼ様」
その言葉に、リーゼは新たな人生を歩み始める決意を固める。これからは他人に頼ることなく、自分の力で未来を切り開いていくのだ。
フレデリックとミレーヌに振り回され、冷遇されてきた日々。しかし、リーゼはもはや過去に縛られることはない。アルウィンと共に新たな仕事を始め、商会でその名を馳せる日々が続く。リーゼは自分の力で幸せを掴むことができると信じ、その足で踏み出すのだった。
彼女が最初に感じていた無力感や絶望感は、もうどこにもない。リーゼは新しい人生を、自分の力で切り開いていくのだった。
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