漫画「拝啓 オジサマ王弟殿下、一夜限りのはずが婚約の申し込みは想定外です!」
あらすじ:
30歳で病死したレティシア=キャロンヌは、目を覚ましたその瞬間、見知らぬ世界に転生していた。目の前に広がるのは、豪華な屋敷と華やかな社交界。そして、彼女が転生したのは、名門貴族の伯爵令嬢だった。しかし、驚くべきことに、彼女は婚約者である王子から婚約破棄を告げられてしまう。
「好きな人ができた」と冷たく告げられたレティシアは、一瞬、言葉を失った。だが、胸の奥で感じたのは、意外にも安堵の気持ちだった。王子との婚約は、確かに貴族令嬢としての地位や名誉をもたらしていたが、レティシアの心は満たされていなかった。実は、彼女はずっと筋肉質で年上の男性が好みだったのだ。そして、心の中では、いつか本当に好きな人と結ばれることを夢見ていた。
婚約破棄の知らせを受け、会場を後にするレティシアが歩いていると、突然、曲がり角で誰かとぶつかってしまった。思わず倒れ込むと、その人物が彼女を抱きかかえて支えてくれた。それは、彼女がずっと憧れていたリアム=ロウルフォーレ王弟殿下だった。
「大丈夫ですか?」と、優しく声をかけてくるリアム。彼の目には、冷静でありながらも温かさが宿っていた。レティシアは心臓が高鳴るのを感じながら、彼の腕の中に身を委ねていた。リアムは、王子の叔父にあたる人物であり、レティシアの婚約破棄の話も聞いていた。彼は彼女に、優しく励ましの言葉をかける。
「もっと素敵な縁が貴女にはあるはずだ」と、その言葉に胸を打たれるレティシア。だが、それは同時に彼女の心に新たな希望を与えた。今、目の前にいるこの男性、リアムこそが、彼女が心の中でずっと夢見ていた理想の人物ではないか――?
その瞬間、レティシアは心を決めた。「こんなチャンス、二度とないかもしれない」と思い、勇気を振り絞って口を開く。
「私の処女…もらってください…っ」
その言葉を発した瞬間、レティシアは思わず顔を赤らめた。言い方を間違えたかもしれないと、少し後悔も感じながら、リアムの反応を待つ。しかし、リアムは驚くこともなく、むしろ深い笑みを浮かべて彼女を見つめ返した。
それからの二人の関係は、予想外の展開を見せていく。レティシアの心の葛藤、そしてリアムとの急速に深まる絆。果たして、彼女の勇気が生んだ未来には、どんな結末が待っているのだろうか?
次々と展開されるドラマの中で、レティシアはついに、前世とは違う、自分自身の幸せを手に入れることができるのだろうか…?
0コメント