腐男子も歩けば恋に沼る ネタバレ!あらすじや結末予想も!

漫画「腐男子も歩けば恋に沼る」をネタバレ解説

望月紘は、会社では真面目で控えめな青年。だが、家に帰れば筋金入りの「腐男子」で、BL漫画を読み漁るのが何よりの至福。恋愛経験ゼロの彼にとって、愛の形はいつも紙の中にしか存在しなかった。そんなある日、彼の平穏な日常をかき乱す人物が現れる。社内でも評判の爽やかイケメン、桐ヶ谷隼人。人懐っこい笑顔で誰にでも優しく、まるで少女漫画から抜け出してきたような完璧男子。

ひょんなことから隼人に“BL好きを知られてしまった”望月。最初は穴があったら入りたいほどの恥ずかしさでいっぱいだったが、隼人は意外にも「面白そう!」と興味津々に食いついてきた。

「望月くんの“推し”って、どんな人なの?」

「俺もその漫画、読んでみようかな」

──そんな何気ない会話の積み重ねが、望月の中に小さな違和感を生み始める。

次第に、隼人の笑顔を見るたびに胸が苦しくなり、ふとした瞬間に彼の仕草を追ってしまう。まるで、自分が“漫画の登場人物”になったかのように。

そして気づけば、彼の中でひとつの感情が芽生えていた。

「この気持ちは……恋?」

しかし、恋の相手は“現実の男”。しかも、BLの読みすぎで恋愛に臆病になっている自分が、まともに伝えられるはずもない。悶々とした日々を過ごす中で、隼人の方もまた、望月への好意に気づき始めていた。

ある雨の日、残業を終えた二人が帰り道で相合傘をする。濡れたシャツ越しに感じる体温、静かな夜の匂い。ふと見上げた望月の瞳に、隼人は思わず言葉をこぼす。

「……望月くんって、ほんと可愛いよな」

その一言に心臓が跳ね、空気が張り詰める。けれど望月は、ただ震える唇を噛みしめることしかできなかった。

恋を知らなかった腐男子が、恋に堕ちていく。

BLの世界でしか信じられなかった“愛”が、いま現実に目の前で形を持ちはじめる──。

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