漫画「お願い、俺に愛されて?~年下社長の求愛は甘く熱く、私を溶かす」をネタバレ解説
秘書歴8年、桃(もも)は今日も完璧に仕事をこなしていた。
かつて自信なさげだった若き社長・柊(ひいらぎ)は、彼女がその手で育ててきたようなもの。書類の作り方から電話応対、経営者としての姿勢まで――桃は彼の右腕として、会社と彼自身を支えてきた。
そんな彼が、ある日を境に変わった。
「今日もありがとう。頑張った俺に、ご褒美くれる?」
その声は低く、どこか甘やかで、かつての彼とは違っていた。
戸惑いながらも拒めず、彼に触れられるたび、桃の心と身体は熱に溶けていった。
それはまるで、誰にも言えない秘密のご褒美。
けれど心は、どこか置いてきぼりだった。
「これは、ただの遊びなの?」
年下の彼にとって、自分は本当に“女”として見られているのだろうか。
年齢、立場、過去の関係性――すべてが彼を本気で受け止めるには重すぎた。
柊は、そんな桃の葛藤に気づいていないように見えた。
でも本当は、誰よりも彼女の不安や弱さを見抜いていた。
「俺、昔からずっと思ってた。桃さんがいないと、俺は何もできなかった」
「今の俺があるのは、あなたがそばにいてくれたからだよ」
彼の言葉は、想像以上にまっすぐで、想いがこもっていた。
――でも、だからこそ桃は怖かった。
もしそれが一時の感情だったとしたら?
もし社長と秘書という立場が崩れてしまったら?
考えすぎて、踏み出せない。
心を許したいのに、臆病な自分がそれを拒む。
そしてついに、彼の手から離れる決断をする。
「もう、終わりにしよう。これ以上、一緒にいられない」
それは、彼女なりの覚悟だった。
だが柊は、その決断を受け入れない。
「……ふざけないで」
「俺の気持ちは遊びじゃない。今すぐ答えてくれなくてもいい。でも逃げないでほしい」
その夜、彼はすべてをさらけ出す。
恋愛における主導権は、いつの間にか彼に移っていたのかもしれない。
けれど、そんな彼の姿が、桃には何よりも愛おしかった。
ついに彼女は、自分の気持ちを言葉にする。
「私も……あなたに愛されたかった。ずっと」
そうしてふたりは、仕事の関係でも、身体だけの関係でもない――
心から結びついた“恋人”としての関係を手に入れる。
それは、ずっとすれ違っていたふたりがようやくたどり着いた、ひとつの愛のかたちだった。
✨あらすじのポイントまとめ
年下社長×年上秘書の立場逆転ラブ
体から始まる関係の中で、揺れる心と素直になれない感情
一度は別れを選ぶも、真正面からぶつかり合って愛を確かめ合うラストへ
TLらしい官能と、大人のリアルな恋愛心理が交差するドラマチック展開
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