漫画「真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです 」ネタバレ!あらすじや結末予想も!
春の風が花の香りを運ぶころ、マリアベルは父とともにガレリア帝国の花祭りへと向かっていた。カーテンの隙間から見える街並みは華やかで、通りには色とりどりの花々が咲き誇っている。だが、彼女の心は晴れなかった。
——婚約破棄。
つい先日まで、マリアベルは王太子エドワードの婚約者だった。しかし、彼は「真実の愛を見つけた」と言い、彼女を捨てた。その愛の相手は平民の女性、アネット。彼女の教育係を頼まれるという屈辱を味わいながらも、それをきっぱりと断り、マリアベルは新たな未来を歩む決意をした。
そんな彼女を待ち受けていたのは、ガレリア皇太子・レナートとの出会いだった。
宿に到着した途端、父に呼ばれたマリアベルが向かった先には、一人の青年がいた。長身で洗練された雰囲気を持つ彼は、穏やかな笑みを浮かべていた。
「初めまして、マリアベル嬢。ようこそガレリアへ」
まさかの皇太子との対面に驚くマリアベル。しかし、さらに衝撃的な事実が告げられる。
「実は、私の頼みでレナート皇太子殿下に会っていただくことにしたのだ」
父は事前に、娘にふさわしい相手を紹介してほしいとレナートに頼んでいたのだった。
最初は戸惑ったマリアベルだったが、レナートと話すうちに、彼の人柄に惹かれていく。彼は言った。
「王妃だからといって、完璧である必要はない。足りないところがあるならば、王とともに支え合えばいい」
その言葉に、マリアベルの心の奥底にあった不安が溶けていくのを感じた。
そして、花祭りの夜——。
マリアベルは貴族の令嬢風に、レナートは騎士の姿に変装し、二人は人々の中に紛れ込んだ。祭りでは、想いを込めた花を贈る習わしがあり、マリアベルは次々と花を受け取る。人々の歓声の中、彼女とレナートは手を取り合い、広場で踊った。その光景は、まるで絵画のように美しく、誰もが目を奪われた。
そして、祭りのクライマックス——満開のバラが咲き誇る庭園。
レナートはひざまずき、一輪のバラを差し出す。
「マリアベル、君だけを愛する。私の妃になってくれないか?」
その瞳には、揺るぎない誓いが込められていた。
マリアベルはそっとバラを受け取る。
「……はい」
新たな未来を、自らの手で掴むと決めた瞬間だった。
しかし、そのころ——街ではとある劇の公演が告知されていた。
それは、王太子エドワードとアネットをモデルにした物語。
群衆の中、ビラを手にしたマリアベルの兄が、それをじっと見つめていた。
彼の静かな視線の先にあるものは、果たして——。
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