漫画「孕むまで乱れいけ~身代わり花嫁と軍服の猛愛」 ネタバレ!あらすじや結末予想も!
時は大正――。
華やかな社交界の中で、子爵令嬢・麻子(あさこ)は肩身の狭い思いをしていた。
適齢期を過ぎても縁談が決まらず、世間からは「行き遅れ」と囁かれ、家族からも疎まれる存在。誰からも必要とされることのない自分に、居場所などないのだと諦めていた。
そんなある日、麻子は妹・ひろ子に縁談が持ち上がったと聞かされる。
相手は陸軍大尉・木戸慎太郎(きど しんたろう)。戦場で名を馳せたエリート軍人でありながら、冷酷で情の薄い男と噂される人物だった。
「子作りのためだけに嫁を欲しがっている」
そんな噂もあり、家族は心配しつつも、木戸家との縁を結ぶことに前向きだった。だが、ひろ子は生まれつき体が弱く、木戸の妻となるにはあまりにも儚い存在だった。
「この縁談を受ければ、ひろ子は幸せになれるの?」
麻子は疑問を抱く。
そして、自らが身代わりとなることを決意する。
「私が行きます。妹の代わりに、木戸家へ嫁ぎます」
家族は驚いたが、麻子の強い決意を前に、誰も反対することはできなかった。
こうして、麻子は「身代わりの花嫁」として、木戸の元へ向かうことになる。
「妹の代わりに、俺の子を産んでもらおうか」
木戸は冷静にそれを受け入れ、麻子を試すように言葉を投げかける。
「本気なら、今夜ここに来い」
指定された旅館へ向かうと、そこには軍服を脱ぎ、くつろいだ様子の木戸が待っていた。
「覚悟はできているんだろう?」
彼の低く響く声に、麻子の胸が高鳴る。
契約のような結婚。愛のない関係。ただ、子を成すための妻。
そう理解していたはずなのに――。
木戸の手が伸び、そっと麻子の肌をなぞる。
触れられるたびに心が揺れ、理性が崩れていく。
これは、妹の代わり。愛などない。そう言い聞かせなければ――。
だが、冷たく見えた木戸の瞳の奥には、何か別の感情が揺れていた。
これは偽りの結婚か、それとも……?
運命の歯車が静かに回り始める。
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