他人の女～甘美な誘惑～ ネタバレ！あらすじや結末予想も！

漫画「他人の女～甘美な誘惑～」のネタバレあらすじ

慎二は、ごく普通のサラリーマンだった。

優しくて可愛い妻と結婚し、何の変哲もない平凡な日々を過ごしていた。ささやかでも、この日常が彼にとっては何よりの幸せだった。

そんな慎二の静かな生活は、突然の大阪出張で再会した高校時代の同級生・恭司によって、静かに、しかし確実に崩れていく。

恭司――裕福な家庭に育ち、容姿端麗で頭脳明晰。学生時代から何ひとつ欠けたもののない男だった。

慎二は昔から彼に対してどこか劣等感を抱いていた。久しぶりに会った恭司は、あの頃と変わらず余裕の笑みを浮かべていた。慎二の前で、平然と高級なワインを注文するその仕草に、忘れていたはずの黒い感情が胸の奥底からゆっくりと滲み出してくる。

だが、慎二には誇れるものがあった。愛する妻だ。

恭司に妻の写真を見せるとき、慎二は心のどこかで優越感を覚えていた。だがその瞬間、まるで見計らったかのように、一人の美しい女性が慎二たちの前に現れる。

恭司の妻だった。

圧倒的な美しさと品のある佇まいに、慎二の心はざわついた。

何かを試すように微笑む恭司の態度が、慎二の中に燻っていた劣等感をさらに煽る。抑えきれない苛立ちが酒と混ざり合い、慎二はついに恭司を殴ってしまう。

翌朝。

二日酔いの頭を抱えた慎二に、一本の電話が鳴る。恭司だった。

「話がある。ホテルまで来てくれ」

促されるまま、ホテルの奥の部屋へと足を進めた慎二の目に飛び込んできたのは、信じがたい光景だった。

「俺の妻を抱け」

そこには、一糸まとわぬ姿で静かに立つ、あの美しい恭司の妻がいた。

慎二の理性が音を立てて崩れていく。

これは一体、恭司の仕掛けた罠なのか、それとも…。

歪んだ欲望と嫉妬が交錯する、狂気のゲームが今、幕を開ける――。