サトラレαの好きがダダ漏れ ネタバレ!あらすじや結末予想も!

BL漫画「サトラレαの好きがダダ漏れ」ネタバレあらすじ

一叶は、大学に通う19歳のオメガだった。両親を亡くし、天涯孤独な彼は、奨学金を頼りに何とか大学生活を送っていた。ヒートを抑える薬を飲みながら、普通の学生として過ごす日々。しかし、彼の日常は、ある日突然変わることになる。

その日、大学で見かけた一人の男性、久世栄太が目に入った。彼は、誰もが振り返るような美しい顔立ちと、圧倒的なオーラを放つ人物だった。栄太は、久世コーポレーションの御曹司で、まさに絵に描いたようなα様だった。そんな彼と、まさか自分が関わることになるなんて、一叶は思いも寄らなかった。

最初に出会ったとき、栄太の無愛想な態度に、一葉は少し驚き、そして困惑していた。栄太は、Ωを極端に嫌っていて、フェロモンを感じ取らないように手術まで受けたという噂があった。一叶は、そんな栄太に心の中で「オメガとか、存在が無理だ」と思われていることを、心の声を通じてダダ漏れで知ってしまう。

だが、運命は残酷だ。ある日、一緒に昼食をとることになり、そのとき、一叶は初めて栄太の心の声が直接自分の頭に響くのを感じた。栄太は、自分の思いを隠しきれず、「かわいい、ほしい」と心の中で呟いていた。それを聞いて、一叶は驚き、そして胸が締め付けられるような感情を抱く。

「お前が大嫌いなΩなのに、どうしてそんなふうに思うんだ?」

心の中で反発しながらも、一葉はその感情に抗うことができなかった。栄太の無自覚な言葉に心を揺さぶられ、次第に二人の距離は縮まっていく。しかし、それと同時に、一葉のヒートが近づいてきて、彼はそのことでどうしても動揺していた。

「このまま栄太と関わり続けたら、ヒートが…」

一叶は焦りながらも、栄太に引き寄せられていく自分を感じていた。そして、ある日、二人が一緒に歩いていたとき、予期せぬアクシデントが起きる。階段を降りていた一葉は足を踏み外し、栄太におぶられることになった。体が密着するその瞬間、一叶の体は反応してしまい、栄太に気づかれてしまう。

「可愛い、もっと声が聞きたい」

栄太の心の声が、またダダ漏れになった。おんぶされている一叶は、もはや理性が吹き飛んでいくような感覚に襲われ、彼の胸の中で膨らんでいた感情がさらに強くなる。二人は、もう引き返せないところまで来てしまったのだ。

そして、近所のおじさんが置いてくれた野菜につまづいた拍子に、二人はついにキスをしそうになる。その瞬間、運命の番であることを確信する一叶。しかし、栄太のΩ嫌いの壁はまだ高く、二人の関係は簡単には進まない。

それでも、一叶は心の中で確信していた。栄太が心の中でどんなに自分を求めていても、彼は自分のヒートやΩの存在を受け入れることができるのだろうか…? 彼の心の声が、今や一葉のすべてを呼び覚ますようだった。

普通の人生を送ろうと努力してきた一叶にとって、栄太との関係がどれほど異常で、そして魅力的なものなのか、彼自身もまだわからない。しかし、確かなことは、二人の絆は運命によって結びつけられているということ。そして、その先に待っているのは、果たして普通の人生か、それとも新しい形の幸せか──。

二人の恋は、まだ始まったばかりだった。

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